心筋梗塞について

心臓は全身の臓器や筋肉などに酸素と栄養分を与えるため血液を送るポンプの役割を果たしています。その送血量は1分間に約5リットル、1日で8000～10000リットル（大型タンクローリー車1台分の量）になります。この重要なポンプとしての働きを担っている心臓もまた血液によって酸素や栄養を補われています。すなわち心臓の表面から心筋内部を走る左右の冠状動脈からの血液によって、心臓はポンプとして働くためのエネルギーを得ています。

心筋梗塞はこの冠状動脈に狭窄あるいは閉塞が生じ、心筋に対する血液の供給が途絶することによって起こります。すなわち、心筋への血流が途絶えるために心筋が壊死（簡単にいえば腐ったような状態）して心臓の働きが障害されてしまった病気を心筋梗塞といいます。

心筋梗塞を引き起こす危険因子としては以下の因子がとくに重要です。

（1）高血圧
（2）高脂血症
（3）肥満・糖尿病
（4）喫煙
（5）ストレス
（6）遺伝

したがって、これらの危険因子のある人は一層の注意が必要です。